公立学童と民間学童は併用できる?それぞれのメリット・デメリットも
学童の利用を検討している場合、公立学童と民間学童のどちらを利用するか悩む人は多いでしょう。家庭の状況によっては「両方を併用したい」と考えることも珍しくありません。
公立学童と民間学童には、それぞれメリット・デメリットがあります。学童の併用を検討するときは、両方のメリット・デメリットを事前に把握しておきましょう。
今回は、公立学童と民間学童は併用できるのかどうかを解説します。公立学童・民間学童のメリット・デメリットも解説するため、学童の併用を考えている人は参考にしてください。
公立学童と民間学童の併用は可能?
公立学童と民間学童の併用は、基本的に可能です。たとえば、なるべく費用を抑えるために週3日は公立学童を利用し、習いごとに通わせるために週2日は民間学童を利用するケースなどがあります。また、仕事の終業時間が固定されていない人も、両方を併用することがある傾向です。
決まった曜日のみ帰宅時間が遅い場合などは、遅い時間まで子どもを預けられる民間学童の利用がおすすめです。仕事の終業時間や家庭の経済状況などを踏まえ、必要に応じて学童の併用を検討しましょう。
しかし、最近では公立学童側が民間学童との併用を禁止するケースもあります。公立学童を利用するときは、利用規約や募集要項などをしっかりと確認したうえで、規約違反とならないよう注意しましょう。
公立学童のメリット・デメリット
公立学童と民間学童は、特徴やメリット・デメリットなどのあらゆる点で異なっています。公立学童と民間学童の併用を考える場合は、事前にそれぞれのメリット・デメリットを知っておくことが重要です。
ここでは、公立学童のメリット・デメリットを2つずつ紹介します。
メリット1:料金が安い
公立学童の大きなメリットは、民間学童と比較して利用料金が安いことです。地域差はあるものの、公立学童の月額利用料は一般的に4,000~10,000円となっており、施設によっては個人負担が発生しない場合もあります。また、春休みや夏休みなどの長期休暇中でも、別途料金が発生することはありません。
学童の利用にかかる費用を少しでも抑えたい場合は、公立学童の利用をおすすめします。
メリット2:学校の友だちと遊べる
公立学童のもう1つのメリットは、学校の友だちと遊べることです。公立学童は学校の敷地内などに設置されるケースが多く、学校内に友だちがいれば、友だちと一緒に遊ぶことができます。
小学校では下校時間が定められているため、子どもにとっては遊び足りない感覚を抱く場合もあるでしょう。しかし、学童を利用すれば下校時間の後も引き続き遊ぶ時間を確保できます。
デメリット1:預かり時間が短い
公立学童は、民間学童に比べると預かり時間が短いというデメリットがあります。公立学童の預かり時間は基本的に18時までとなっており、延長を希望する場合でも19時までしか預けられないことがほとんどです。
実際に19時まで預けられる施設数は少ないため、終業時間が遅い人にとって、公立学童の利用は不安を感じてしまうでしょう。なるべく遅い時間まで子どもを預けたい人は、民間学童の利用を検討することがおすすめです。
デメリット2:施設のスペースが狭い
公立学童には、施設のスペースが狭いというデメリットもあります。公立学童では「1人あたりおおむね1.65平方メートル以上が望ましい」というスペースの基準が設けられています。
出典:厚生労働省「放課後児童クラブの基準等について」
施設の広さは確保されているものの、子ども1人当たりのスペースは狭い状態です。そのため、利用定員が埋まってしまうと、子どもにとっては窮屈さを感じるでしょう。狭いスペースの中で子どもが動き回っていると、勉強に集中することが難しくなるうえ、遊びの中でケガをする可能性もあります。
民間学童のメリット・デメリット
民間学童は、公立学童にはないさまざまな特徴を兼ね備えています。実際に民間学童を利用する人は多いものの、民間学童にもいくつかデメリットは存在するため、必ず事前に把握しておきましょう。
ここでは、民間学童のメリット・デメリットを2つずつ紹介します。
メリット1:遅い時間まで子どもを預けられる
民間学童のメリットは、21~22時ごろの遅い時間まで子どもを預けられることです。帰宅時間が遅い人でも、民間学童であれば安心して子どもを預けられるため、仕事に集中できるでしょう。
公立学童は預けられる時間が短いうえ、保護者の就業条件などを満たしていない場合は利用できないケースもあります。しかし、民間学童は細かい利用条件などもなく、「出勤日数は少ないものの、いつも帰りが遅くなる」などのケースでも利用が可能です。
メリット2:教育プログラムが充実している
民間学童は教育プログラムが充実しており、さまざまな種類から子どもの趣味・嗜好に合った教育を受けさせることができます。よく提供されている教育プログラムの例は下記のとおりです。
- プログラミング
- スポーツ
- 英語
- 文化(将棋など)
民間学童ではカリキュラムが定められており、子どもはカリキュラムに沿って勉強を進めます。スタッフのサポートが充実しているため、学習習慣も身につきやすいでしょう。
デメリット1:料金が高い
民間学童は施設や教育プログラムが充実していることもあり、公立学童よりも料金が高くなります。施設によって細かい料金相場は異なるものの、利用料金は1ヶ月で約40,000~70,000円が相場です。
延長預かりやおやつの提供などは、基本的に追加料金が発生します。オプションの利用が多くなると、相場の金額よりもさらに高くなってしまうでしょう。
料金が高い分、公立学童よりも質の高いサービスを提供する施設がほとんどではあるものの、民間学童のサービスの質はさまざまです。料金に見合ったサービスを提供しているか、よく確認することが求められます。
デメリット2:施設が学校から遠い場所にある
基本的に、民間学童は公立学童と異なり、施設が学校から遠い場所にあります。通っている学校から離れた場所では、同じ学校の子どもがいる可能性は低く、孤独を感じることになるでしょう。
また、学校から遠い場所まで子ども自ら通う必要があるため、通う途中に事故やトラブルに巻き込まれるリスクもあります。少しでも不安をなくしたい場合は、お迎えお送り付添いサービスを提供する民間学童の利用がおすすめです。
学童の併用がおすすめとなるケース2選
実際に学童の併用がおすすめとなるケースは、以下の2つです。
ケース1:費用をなるべく抑えつつ習いごとをさせたい
資金面で不安がある場合は公立学童の利用がおすすめとなる一方、公立学童の中で習いごとを受けることはできません。子どもに習いごとを受けさせたいなら、民間学童も併用しましょう。
公立学童の利用日数を週3~4日、民間学童の利用日数を週1~2日にすると、費用を抑えつつ習いごとも受けさせることが可能です。より本格的に習いごとを受けさせたいときは、民間学童の利用日数を増やすと調整ができます。
ケース2:保護者の終業時間が不規則である
たとえば、子どもを預ける保護者の月曜日・金曜日の終業時間が21~22時ごろである場合、公立学童では終業時間まで子どもを預けることができません。終業時間まで安心して子どもを預けたいときは、民間学童と併用する必要があります。
終業時間が早い曜日は公立学童を利用し、終業時間が遅い曜日は民間学童を利用すれば、子どもを預けるときの不安が軽減されます。
まとめ
今回は、公立学童と民間学童の併用はできるのかどうかについて、また公立学童と民間学童のメリット・デメリットを解説しました。
公立学童と民間学童の併用は基本的に可能である一方、地域によっては併用を禁止している場合もあります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえつつ、利用規約の違反には注意して併用を検討しましょう。
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