学童保育の利用条件は厳しい?条件に合わない場合の預け先も紹介

学童保育は「小1の壁」を越える心強い選択肢ですが、就労証明の提出や書類審査、定員制限による待機児童など利用条件が厳しい側面があります。特にパート勤務は優先度が下がる傾向も。
本記事では学童保育の役割と条件が厳しい理由を整理し、使えない場合の預け先として家族・友人、ファミリー・サポート・センター、習い事・塾、民間学童の選び方と活用ポイントを解説します。

共働き家庭やパート勤務の保護者の中には、小学生の子どもを放課後にどこで過ごさせるか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんなときに頼りになるのが「学童保育」です

ただし、学童保育は希望すれば誰でも利用できるわけではなく、各自治体の定める利用条件を満たす必要があります。「学童の利用条件が厳しい」と言われる背景や、利用が難しい場合の代替手段について詳しく解説します。

目次

小1の壁とは?学童保育が果たす役割とは

小1の壁を乗り越えるためには学童が有効?

小学校に進学すると、子どもは自力で登下校するようになりますが、実は多くの家庭で「小1の壁」という問題が発生します。これは、保育園時代よりも帰宅時間が早くなったり、長期休暇が増えることで、保護者の仕事との両立が難しくなる現象を指します。

この「小1の壁」を乗り越えるための解決策として活用されているのが、学童保育(正式名称:放課後児童健全育成事業)です。放課後に子どもを安全に預かり、生活や学習のサポートを行ってくれる学童は、特に共働き世帯にとって欠かせない存在となっています。

学童保育の利用条件が厳しいと言われる理由

書類審査や就労証明など、申請に手間がかかる

学童の利用条件は厳しいと言われる理由

共働き家庭にとって公立学童は心強い存在であるものの、申請すれば誰でも学童を利用できるわけではありません。多くの公立学童では書類審査と面接が実施され、書類審査では家庭調査票や就労証明書の提出が求められています。

ここでは、学童の利用条件が厳しいと言われる理由を解説します。

自治体によっては待機児童が発生している

厚生労働省では、学童の定員などに関して基準を定めています。子どもの数や用意する広さの基準は下記のとおりです。

1クラスにおける子どもの数おおむね40人以下
1クラスごとの職員の配置基準2人以上
用意する設備・スペース専用区画(遊び・生活の場としての機能、静養するための機能を備えた部屋またはスペース)の面積は、子ども1人につき、おおむね1.65平方メートル以上
出典:厚生労働省「~放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)について~」

公立学童で預かれる子どもの人数には限りがあり、自治体によってはすぐに定員が埋まってしまうことが公立学童のデメリットです。そのため、公立学童では多くの待機児童が発生しています。

学年の内訳令和2年7月1日現在の待機児童数
小学1年生1,982人(前年比370人減)
小学2年生1,904人(前年比123人減)
小学3年生3,648人(前年比697人減)
小学4年生4,632人(前年比1,088人減)
小学5年生2,714人(前年比124人減)
小学6年生1,115人(前年比136人増)
合計15,995人(前年比2,266人減)
出典:厚生労働省「令和2年(2020年)放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」

待機児童問題が解消されない限り、公立学童の利用が難しい状況は続くでしょう。

パートの場合は優先入室が難しくなる

公立学童の利用申請をするためには、自治体によって決められた条件をクリアしなければなりません。定員オーバーとなった場合、家庭状況や勤務形態など一定の基準に従って審査が行われます。下記のような家庭は優先的に利用することが可能です。

  • シングルマザー・シングルファザーの家庭
  • 両親ともにフルタイム勤務
  • 子どもが低学年

一方、下記のような家庭の優先順位は低くなる傾向にあります。

  • 祖父母など保護者の代わりになる家族が同居している、または近くに住んでいる
  • 両親が時短勤務をしている

両親のどちらかがパート・アルバイトで働いている場合は、優先入室が難しい状態です。

学童保育が利用できないときの3つの選択肢

共働き家庭のなかには、公立学童に入る条件をすべて満たすことが難しい場合もあるでしょう。公立学童に入る条件を満たせなかった家庭や、定員枠によって待機児童となってしまった家庭は、公立学童以外の対策を検討しましょう。

ここでは、公立学童の基準を満たすことが難しい家庭に向けた対策を3つ紹介します。

家族や友人を頼る

学童保育や民間サービスの利用が難しい場合、身近な家族や信頼できる友人に子どもの送迎や一時的な預かりをお願いするのも有効な選択肢です。特に、祖父母や兄弟姉妹が近隣に住んでいる場合は、保護者の代わりとして子どもを見守ってもらえるケースもあります。

平日の放課後や急な用事で対応が難しいときだけでもサポートを受けられれば、仕事と育児の両立がしやすくなるでしょう。また、子どもにとっても家族と過ごす時間は安心感につながり、精神的な安定にも効果的です。

ただし、頼みごとをするときには感謝の気持ちをしっかり伝えることが大切です。お礼の言葉やちょっとした手土産など、今後の関係性を良好に保つための心配りを忘れないようにしましょう。

ファミリー・サポート・センターを利用する

ファミリー・サポート・センターとは、子育ての援助を受けたい人と援助を行いたい人を地域でつなげる会員制のサービスです。区市町村が委託した法人によって運営されており、会員同士のマッチングを実施します。

サービスの提供者は、安全配慮や事故防止のための研修を受けることが必須です。「子育ての経験を活かしたい」と考えている人も多く、利用者は安心して預けることができます。

学校の放課後や学童のあとはもちろん、長期休暇や急な休校で子どもを預かってもらうことも可能です。習いごとをさせたい場合は、送り迎えだけを依頼することもできます。自治体によって利用可能なサービスや預かり時間が異なるため、市区町村で確認しましょう。

習い事や塾に通わせて放課後の時間を活用

習いごとや塾に通わせる

学童代わりに、子どもを習い事や塾に通わせる家庭も多く見られます。安全面や学習面でもメリットがあり、放課後の時間を有効に使うことができます。

たとえば、学校終わりに友達と遊んだあと、習いごとに通わせれば一人で過ごす時間がなくなります。送迎付きの教室や、兄弟姉妹と通える施設を選べば、保護者の負担も軽減されます。少しでも安全に通わせることができる習いごとを選びましょう。

下記のような習いごとは、小学生に人気があります。

  • スイミング
  • ピアノ
  • そろばん教室
  • 書道教室
  • プログラミング学習

習いごとをさせてあげれば得意なことが見つかるうえ、学校以外の友達ができる可能性もあるため、子どもが成長するきっかけとなるでしょう。

民間の学童保育に預ける

民間の学童保育とは、民間企業が運営する学童保育のことです。公立学童に入れなかった場合、柔軟な対応が可能な民間学童保育を選ぶ家庭も増えています。

また、民間学童保育は学習プログラムやサービス内容が充実しています。たとえば、下記のようなメリットがあります。

  • 夜19時以降まで対応可能な施設が多い
  • 習い事付きや学習フォローなど、充実したサービス
  • 長期休暇中の昼食・イベントの提供もあり

宿題のフォローに加え、連携するスクールの送り迎えやご飯の提供も依頼できます。仕事の調整が難しい家庭にとって、民間の学童保育は心強い存在です。

習いごと付きの民間学童は「ウィズダムアカデミー」

厳しい条件のない民間学童をお探しの人は、ウィズダムアカデミーをご検討ください。ウィズダムアカデミーは公立学童と異なり、審査条件などはありません。ウィズダムアカデミーの特徴は以下の3つです。

お預かり中に習いごとを受けられる

30種類以上の習いごとをご用意しており、子どもの興味や好奇心を伸ばす環境を整えております。専任指導員が習いごとを教えるため、子どもの平日の放課後を充実させることが可能です。

長時間のお預かりに対応している

13〜19時半までのお預かりに対応しており、22時までの延長も可能なため、急なお仕事があっても安心です。夏休みや春休みなどの長期休みは毎日8時半よりオープンしています。

おやつタイムや夕飯サービスが充実している

どの時間に入室されてもおやつの時間を設けており、メリハリのある過ごし方ができます。お迎えが遅くなる場合、手作りのお弁当を提供することが可能です。ご家族の分のお弁当をテイクアウトしていただくことも可能です。

子どもを安心して預けられるだけでなく、子どもの可能性を引き出せるウィズダムアカデミーをぜひご利用ください。

まとめ

学童保育は「小1の壁」を乗り越えるために欠かせないサービスですが、全員が必ず利用できるわけではありません。定員超過による待機児童や、パート勤務による優先度の低さなど、条件面で不安を感じる家庭も少なくないでしょう。

しかし、学童が利用できなくても「ファミリー・サポート」「習い事」「民間学童」など複数の選択肢があります。家庭の状況や子どもの性格、教育方針に合わせて最適な放課後の過ごし方を検討し、仕事と子育ての両立を目指しましょう。

お子さまの放課後の過ごし方を
ご検討中の皆様へ

ウィズダムアカデミーでは、民間学童・アフタースクールとしてはもちろん、定番〜人気の10-20の習いごとも受講可能です。
下記ページ「はじめてのアフタースクール選び方ガイド」ではウィズダムアカデミーのサービスだけではなく、
お子さまにどのように放課後を過ごしてほしいのかを念頭に置いて、学童・アフタースクールを選ぶ方法をご案内します。

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