学童保育でいじめが起きる理由4つ|トラブルの対処法5選
小学生の子どもを持つ家庭にとって、放課後児童クラブとも言われる「学童保育」は心強い存在です。特に共働きやシングルなど、仕事をしつつ子育てをしている家庭では、学童保育の利用は必須だと言えます。
しかし学童保育は、学年や学区が異なる子どもが集まるという特性を持つため、いじめが起きる可能性があります。もし学童保育でいじめが場合の解決策を知りたい両親は多いでしょう。
当記事では、学童保育でいじめが起きる理由を解説したうえで、いじめが発生した場合の対処方法を紹介します。現在学童保育を利用している人や、学童保育の利用を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
学童保育でいじめが起きる可能性はある?
人間関係が発生する限り、学童保育でいじめ問題が起きる可能性はあります。学童保育は複数の子どもが集まることから、いじめ問題が発生する可能性は常にあり、子どもが被害者になった経験を持つ人もいるでしょう。
また、学童保育は異なる学年や学区の子どもが集まります。そのため、高学年が低学年の子どもをいじめたり、他の学区の友達を仲間はずれにしたりするなど、些細な理由からいじめが発生することも少なくありません。
学童保育でいじめが起きる理由とは?
学童保育でいじめが起きる理由は1つに限らず、同時に複数の要因が重なっているケースも珍しくありません。前述の通り、さまざまな学年や異なる学区の子どもが集まることから、多様な人間関係が発生するため、いじめが起きる原因も多岐にわたります。
ここでは、学童保育でいじめが起きる主な理由について、詳しく解説します。
ストレスの多い環境で過ごしている
いじめの発生には、環境が関わっていることも少なくありません。ストレスの多い環境で過ごすと、たまったストレスを解消するために「いじめ」を行い、自分の価値を高めたいという心理状況になることがあります。
学童保育に置き換えると、学童保育での生活にストレスを感じ、そのストレスの解消として他の子どもをいじめることが考えられます。また、通学する小学校や家庭でのストレスから、学童保育内の子どもの些細な行動にも過剰に反応し、いじめに発展することもあるでしょう。
「ストレス」が原因である場合には、いじめがエスカレートし、やがて暴力に発展する可能性があります。
集団への同調志向が高い
「集団への同調志向の高さ」も、学童保育でのいじめ問題が発生する原因の1つです。
同調志向とは、集団から排除されることを恐れ、たとえ異論があったとしても他の子どもなどの意見に同調することです。いじめ問題に置き換えると、被害者になることを恐れ、いじめを行う側になることや、傍観者としての看過が挙げられます。
例として、上級生から特定の子どもへのいじめを指示され、逆らうと自分が被害者になることを恐れた結果、他の子どもをいじめることがあります。
また、被害者への興味が薄いことから、いじめを黙認する子どもも中にはいるでしょう。他の子どもへの興味が薄いことも、同調志向の一種です。
多様性を認められない環境にある
多様性とは、幅広く異なった性質が存在することを指します。子どもの世界で言えば、サッカーが上手な子どもや、算数が苦手な子どもなど、さまざまな能力を持つ子どもの存在が該当します。
また、能力だけではなく、親が外国人であるケースや、何らかの障害を持つ子どもの存在も多様性だと言えるでしょう。大人であれば多様性を受け入れることはできますが、子どもは未熟であるがゆえに、受け入れられないことが多々あります。
「多様性を認められない」子どもが多い環境では、ルールから外れた人や周囲と異なる人に対して過剰反応を見せることがあり、多様性を認められないことから、いじめにつながるケースは珍しくありません。
いじめの被害者は、能力の低さなどに限らず、秀でた才能を持つ場合もターゲットとなることが特徴です。
大人が子どもを見ていない時間がある
子どもは大人が見ていないタイミングで、いじめを行う傾向にあります。いじめは良くないと理解している子どもだけではなく、いじめを正当化している子どもも、「大人に見つかると怒られる」ことを共通認識として持つためです。
「いじめはダメだ」と毅然とした態度を貫く大人、つまり学童保育の先生である指導員がしっかりと子どもたちを見ることで、いじめの抑制につながります。
学童保育でいじめが起きた場合の対処法5選
学童保育でいじめが起きた際に、放置することはご法度です。事態がさらに悪化する可能性もあるため、早めに対処しましょう。
また、対処方法を間違えると、子どもはもちろん、周囲の状況も悪化させる可能性があるため、適切な対処が求められます。
ここからは、学童保育でいじめが起きた際に、取るべき対処方法を5つ紹介します。
いじめはいけないという雰囲気・環境を作る
いじめを対処する際には、いじめはいけないという雰囲気・環境を作ることが肝心です。いじめは悪いと認識する子どももいれば、「あの子が悪いから嫌がらせして良い」などと、いじめを肯定する子どももいます。
そのため、日頃から「いかなる理由があってもいじめはいけない」という雰囲気・環境を作り、加害者・被害者の減少につなげることが大切です。また、いじめはいけないという共通認識を保持するために、学童保育の指導員の協力も仰ぐことも必要だと言えます。
被害を受けた子どものケアをする
自分の子どもがいじめの被害者になった場合は、まずは子どもの心のケアをすることが大切です。「本人同士のことだから見守ろう」「小学校ではいじめられていないから大丈夫」などと軽く考え、子どもの心と向き合わないことは、非常に危険です。
心の傷が深い場合には、精神的ダメージが大きいことから、立ち直ることが難しくなります。また、いじめられた子どものプライドは傷つき、自信をなくしていることもあるため、子どもには「大切な存在だ」ということを、きちんと伝えましょう。
そのうえで、子どもの声をしっかりと聞く姿勢を見せ、吐き出された「つらい気持ち」や「悔しい気持ち」を、否定せずに聞くことが重要です。
加害者側の話を聞く
いじめ問題には、必ず被害者と加害者が存在します。前述の通り、被害者である子どもに対する心のケアも大切ですが、加害者側への対応も忘れてはいけません。
加害者側の話を聞くときは、加害者に対して単純に「いじめてはいけない」と伝えるだけではなく、相手がいじめにいたった根本的な原因を知ることが重要です。「加害者が全部悪い」と言えないケースにおいては、根底にある原因を知ることで適切な対処方法が分かるため、いじめの抑制にもつながります。
指導員に相談をする
いじめが発生した際に、子どもまたは保護者同士で解決できることに越したことはありません。しかし、未熟な子ども同士では、解決が難しいことがほとんどです。
また、保護者同士で話し合った結果、加害者の保護者から「子どもたちに任せよう」などと言われ、解決にいたらないケースも考えられます。中には「うちの子どもに文句をつけてきた」と、ママ友の間で情報共有を試みる人もいることから、ママ友トラブルに発展する可能性がないとは言えません。
子ども同士・保護者同士での解決が難しい場合は、学童保育の指導員への相談も視野に入れましょう。指導員に協力してもらうことで、子どもの様子に注意してもらいつつ、グループ替えなどで被害者と加害者の接点を減らすなどの配慮も期待できます。
預け先を変更する
さまざまな対策を講じてもいじめ問題が解決せず、環境の改善が進まない場合には、預け先の変更をおすすめします。公立の学童保育を利用している場合には、民間の学童保育への変更を検討しても良いでしょう。
民間の学童保育は、学童の役目に加えて、習い事などの充実した時間を設けるケースも多いことから、いじめが起きにくいことが特徴です。
民間の学童保育である「ウィズダムアカデミー」では、30種類以上の習い事を用意しており、子どもは充実した時間を過ごせます。また、ウィズダムアカデミーは学童体験を行っているため、子どもとの相性を確認することも可能です。預け先の変更を検討する際は、ウィズダムアカデミーも候補に入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
学童保育でのいじめ問題に悩む人は、まずは子どもが子どもをいじめる理由を知り、そのうえで早急に必要な対策を実施することが大切です。対処しても状況が改善しない場合は、預け先を変更することをおすすめします。
預け先を変更するなら、民間の学童保育「ウィズダムアカデミー」をご検討ください。ウィズダムアカデミーでは、学童保育と習い事を両立させられるうえ、30種類以上の習い事の中から子どもに合った習い事を見つけることができます。習い事により子どもは充実した時間を過ごせるため、いじめ問題は起きにくくなるでしょう。
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