バレエの習い事が子供におすすめの理由!メリット・デメリットも解説
みなさんの中には、子供の将来を考慮して幼少期から習い事をさせてあげたいと考えている方もいるのではないでしょうか。数ある習い事の中でも、ダンスジャンルの1つである「バレエ」は、身体的・精神的・芸術的なメリットがあるとされており人気です。
今回は、子供の習い事にバレエがおすすめの理由として何が挙げられるのかという点にくわえて、幼少期からバレエを習わせるメリット・デメリットを解説します。運動系の習い事をさせたい、バレエを習わせようか迷っている保護者は、ぜひ参考にしてください。
1.バレエの習い事が子供におすすめの理由とは?
バレエの習い事が子供におすすめできる理由は、「身体面」「精神面」にくわえて、「芸術面」でさまざまな恩恵を受けられるためです。バレエを習うことで、正しい姿勢やバランス感覚といった身体的な能力を鍛えられます。集中力や忍耐力など、精神的な部分についても向上するでしょう。また、想像力や表現力といった芸術的な豊かさを養う効果も期待できるのがバレエの魅力です。
バレエの習い事をさせれば、子供の発育にあらゆるよい影響を与え、豊かな発育を促すことにつながります。周りの人が見て分かる外見的な美しさだけでなく、内面的な豊かさを向上させる上でも、バレエの習い事はよい効果があります。一度のレッスンで習得できる力ではないものの、長く経験を積み重ねていくことで、やがて大きな成長へとつながっていくでしょう。
2.バレエの習い事を子供にさせるメリット
バレエの習い事を子供にさせることには、さまざまな面でメリットがあります。以下では、得られるメリットとして身体的・精神的・芸術的なものの3つに分けて紹介します。子供にバレエの習い事をさせるべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
2-1.身体的なメリット
子供にバレエの習い事をさせる身体的なメリットは、以下の3点です。
・正しい姿勢をつくれる
バレエでは、きれいな姿勢で踊ることが重要視されています。そのためレッスン中は、骨盤を立てた美しい姿勢を求められます。繰り返しレッスンを受ける中で、歪みのない姿勢を意識し続けることになり、日常生活でも正しい姿勢で過ごしやすくなるでしょう。
・バランス感覚が培われる
バレエでは、高くジャンプしてきれいに着地したり、軸をキープしたままターンしたりと、バランス感覚が必要なシーンがいくつもあります。こうした技術を身につけることで、バランス感覚が培われていくでしょう。バランス感覚がよいと、運動するときに手足を動かしやすくなり、怪我の予防にもつながります。
・筋力アップにつながる
バレエを習うことで、「赤筋」という筋肉が鍛えられます。赤筋とは、正しい姿勢をキープしたり、バランスをとったりする上で役立つ筋肉です。赤筋は、主にインナーマッスルに含まれます。
インナーマッスルは体の深い場所に位置する筋肉であることから、ムキムキになるといった見た目の大きな変化はありません。そのため、外見を気にする年頃の子供にも安心して習わせられます。筋力がアップすることで、優美かつ上品に動く力が養われるでしょう。
2-2.精神的なメリット
子供にバレエの習い事をさせる精神的なメリットは、以下の3点です。
・忍耐力が向上する
バレエの動きは決して簡単ではなく、一朝一夕で技術を習得するのは困難です。そのため、ゴールを明確にし、忍耐力を持って練習していくことが重要となります。できない動きを繰り返しコツコツと練習したり、できない理由を探ったりと、成功するまで諦めずに取り組み続ければ、忍耐強さが向上していくでしょう。
・集中力が高まる
バレエのレッスン中は、講師の動きを注意深く観察しなければなりません。また、複雑なポジションや動作を覚えるシーンも幾度となく出てきます。正しく美しい動きを習得しようとするうちに、自然に集中力が鍛えられていくでしょう。
・自信が得られる
バレエでは、難易度の高い動きや子供にとって苦手に感じられる動きを地道に練習し、習得していくシーンも多々あります。以前できなかった動きができるようになる経験をたくさん積んで、「自分にはできる」という自信を徐々に身につけることが可能です。日々の成果を発表会で披露し、講師や親などの大人から称賛を得られれば、さらなる自信へとつながっていきます。
2-3.芸術的なメリット
子供にバレエの習い事をさせる芸術的なメリットは、以下の3点です。
・表現力がアップする
レッスンで学んだ動きを精一杯伝えようと繰り返し踊っていると、表現力が次第にアップします。踊りを通して胸の内を表現しようとする子供の姿は、親にとっても心動かされる光景となります。表現力の向上によって普段の雰囲気や表情も豊かになり、さらには言葉や絵を通して、伝えたい思いや感情を伝えられるようになっていくでしょう。
・想像力が高まる
見る人のことを考え「踊りによって何をどのように伝えるか」を考えるうちに、想像力が高まっていきます。作品を演じる場合は、演じるキャラクターの人物像や考えていることを深く考察してなりきる必要があるため、より想像するシーンも増えるでしょう。
・音楽性が養われる
バレエでは、音楽のニュアンスやリズム、抑揚といったあらゆる要素を感じ取り、体全体で表現する必要があります。普通の人のようにただ音楽を聴くだけであれば、1つの音楽に対してこれほど深く考えたり注目したりすることはそうありません。1曲を注意深く観察し、その曲とともに踊れば、豊かな音楽性が養われていきます。
3.バレエの習い事を子供にさせるデメリット
バレエの習い事は、子供にとって多くのメリットがある一方、注意しなければならないデメリットも存在します。デメリットについて知らないまま始めると、後悔する可能性も否定できません。以下からは、バレエの習い事を子供にさせる際に知っておきたいデメリットについて解説します。
3-1.金銭的負担がかかる
バレエでは、以下の通りさまざまなものに対して費用がかかります。習い事が家計の大きな負担とならないように、あらかじめどの程度のコストが必要か把握しておくことも大切です。
- 入会金
- 月謝
- シューズやレオタード、タイツ
- コンクールや発表会といった舞台の費用
シューズやレオタード、タイツといったバレエ用品は、習い始めたときやサイズが合わなくなったときのみ購入します。舞台に出る際は参加費だけでなく、衣装やDVD代、講師へのお礼など、さまざまな費用がかかります。なお舞台は頻度がそれほど高くないため、定期的な大きな出費はほとんどありません。
バレエにおける月謝の相場は、週に1回の場合、1か月6,000~15,000円程度です。発生する費用は、バレエ教室によっても異なります。費用面について大きな不安がある人は、どういった費用がどのくらいかかるのかバレエ教室に確認しておくのがおすすめです。
3-2.ほかのジャンルへと移行しにくい
一度バレエを習得すると、ほかのジャンルへ移行しにくくなる可能性があります。移行しにくいジャンルの具体例としては、ヒップホップやストリートダンスが挙げられるでしょう。バレエは上半身を引き上げて踊る一方で、ヒップホップやストリートダンスは腰を落として踊るダンスです。バレエのように、美しく姿勢を伸ばすことは基本的に求められません。
正反対の特徴を持っているため、移行するとバレエの癖が抜けず、うまく踊れない場合があります。一方で、振付を覚える集中力や記憶力など、バレエによって学んだことを生かせる場面もあります。新たなダンスのポイントをつかみ、学んだ強みを生かせば、やがて習得できるようになるでしょう。
まとめ
バレエの習い事が子供におすすめの理由としては、「身体的」「精神的」「芸術的」なメリットがあるためです。身体面では、バランス感覚・筋力アップなどが期待できます。精神面では忍耐力や集中力の向上、芸術面では表現力・想像力を養うことにつながるでしょう。
もちろん、バレエを子供に習わせる場合は、デメリットになり得る点もいくつか存在します。想像より金銭的負担がかかるケースも珍しくありません。また、ほかのダンスジャンルに移行したい場合にバレエの癖が抜けず、うまく踊れないケースもあります。
メリット・デメリットをしっかりと理解した上で、子供ともよく話し合い、バレエを習うかどうか検討するとよいでしょう。