子供の習い事の送迎はいつまで?送り迎えが難しいときの解決策
習い事をしている子供を持つ保護者さんの中には、習い事の送迎に関する悩みを抱えている方が少なくありません。悩みの内容は家庭によって異なりますが、中には送迎をいつまですればいいのか分からない方もいるのではないでしょうか。
当記事では、子供の習い事の送迎はいつまでするのが一般的なのかという点について、実際のアンケート調査の結果を参考にしながら解説します。仕事や急用などが理由で送迎が難しい場合の解決策も、併せて確認しましょう。
保護者が抱える子供の習い事の送迎事情
子供の成長に合わせて習い事を始めたり、複数かけもちしたりする家庭は少なくありません。子供の習い事には、学校や家からの送迎が欠かせず、保護者の負担になっています。
FQ Kidsのアンケート調査によると、子供の送迎にかかる時間は、1日30分未満と回答する方が多い傾向にあります。しかし、送迎のタイミング・時間帯によっては、道が混んだり習い事が終わるまで待ち時間があったりなど、送迎にストレスを感じることもあるでしょう。
仕事や家事をこなしながら、子供を習い事に通わせるには、有限な時間をいかに効率よく使うかが課題だと言えます。
出典:FQ Kids「子供の送り迎えは何歳まで? 何に気をつける? 全国のパパママ1000人に実態調査!」
子供の習い事の送迎をしている人は6割以上
子供の習い事メディア「SUKU×SUKU(スクスク)」が実施したアンケート調査によると、子供の習い事の送迎をしていると答えた保護者は63.2%でした。
次に「送迎せずに子供に1人で通わせている」と答えたのが22.2%、「オンライン講座や通信教材など送迎不要の習い事をさせている」と答えたのが14.5%という結果です。
子供の習い事の送迎をしている人は約6割を占め、毎日負担を感じながら送迎を続ける保護者が半数以上いると考えられます。
出典:習い事スクスク「習い事の送迎がツラい‥ストレスの種や解決策を全国522人の保護者に聞きました!」
習い事で最もつらいのは「送迎」に関すること
幼児・小学生の親御さん向けの教育メディア「おうち教材の森」が実施したアンケート調査によると、子供の習い事で最もつらいこと第1位は「送迎」という結果です。
送迎がつらいと思う理由として、習い事が終わるまでの待機時間や、その間何もできない点、天気や体調が悪い日でも送迎を優先しなければならない点が挙げられています。
また、兄弟で違う習い事をしていると、送迎の移動時間が2倍になったり、待ち時間が増えたりと、送迎に対する負担感がより強まるでしょう。
出典:おうち教材の森「【調査結果】子どもの習い事で最も辛いことは?1位は『送迎』!」
子供の習い事の送迎はいつまで?
子供の習い事先への送迎はいつまでするべきかという問いに関しては、各家庭の考えや周辺環境、習い事までの道のりなどによって異なります。
海外では、子供の送迎は保護者が行うのが当たり前です。特にアメリカは、13歳未満の子供は、保護者が自家用車で送迎するのが義務化されています。保護者自らの送迎が難しい場合は、ベビーシッターに依頼するといった代替手段を考えて対応する必要があります。
日本には保護者の送迎を義務化する法律などはありません。保護者が送迎する目安として、「小学校低学年まで」「小学校高学年~中学校まで」「高校卒業まで」の3つのタイミングで見極める家庭が多い傾向にあります。
「小学校低学年まで」「小学校高学年~中学校まで」「高校卒業まで」のそれぞれの時期まで送迎する理由や、不安要素について解説します。
小学校低学年まで
小学生になってしばらく経ち、小学校低学年のうちに保護者の送迎を卒業する子供も少なくありません。
「saitaコミュニティラボ」が実施したアンケート調査によると、保護者の送迎なしで習い事に行き始めた年齢として、小学3年生の38.5%が最も多い結果でした。次に多い結果は、小学1年生の26.9%となり、小学校低学年に回答が集まっています。
出典:saita「習い事の送迎は何歳まで?約80人のママに“子どもが1人で習い事に行く年齢”を聞いてみた!」
今まで保護者と一緒に行っていた道でも、子供1人だとまだ不安の残る年齢です。防犯ブザーを持たせたり、いざというときの対処法を教えたりと、事前に不安要素を取り除く話し合いが欠かせません。
小学校高学年~中学校まで
小学校高学年~中学校に上がるまでの時期も、保護者の送迎から手が離れるタイミングの1つです。
小学校高学年になれば、自転車に乗って出かけられる子供がほとんどです。徒歩だと少し遠い場所であっても、自転車なら1人で行けると判断する保護者が多いと考えられます。
ただし、自転車に乗ると行動範囲が広がり、交通量の多い道を走ったりこれまで訪れた機会のない場所に迷い込んだりする可能性も考えられます。事故の危険性について、子供と一緒にしっかり考えておくことが大切です。
高校卒業まで
高校卒業まで、保護者の送迎が必要だと考えている人も少なくありません。
高校生になると、部活や友達付き合いなどで帰りが遅くなる子供も多くなります。夜道や人通りの少ない道は、高校生でも危ない事件に巻き込まれる可能性があります。
子供の生活リズムや周辺環境に合わせて、不安要素が残る場合は高校卒業まで送迎を検討してもよいでしょう。
子供の習い事の送迎が難しいときの解決策
子供の安全を考えてできるだけ送迎したいと思うものの、仕事や家事、育児などで送迎する余裕のない日もあるでしょう。
以下では、子供の習い事の送迎が難しいときの解決策を3つ紹介するため、事前に送迎対策について考えておくことをおすすめします。
両親やママ友に代理で送迎してもらう
子供の習い事の送迎が難しいとき、1番に思いつくのが他の人に代理で送迎してもらう方法です。
実家・義実家が近い場合は、週に1回~2回送迎をお願いするだけでも、保護者の負担軽減につながるでしょう。また、同じ習い事に通う保護者と交代で送迎を分担するのも1つの方法です。
他の保護者と送迎を分担する際は、送り・迎えで分ける、曜日で分けるなど、ある程度のルールをあらかじめ相談しておきましょう。送迎トラブルのないよう、突然のアクシデントや事故に遭ったときのことまで考えておくと、お互いがより安心して送迎できます。
他の人と協力しながら送迎すれば、両親と子供や保護者同士、子供同士がコミュニケーションをとる機会になるのもポイントです。
送迎サービスを活用する
近くに頼れる両親や親しいママ友がいない場合は、習い事送迎サービスを活用する方法もあります。
例えば、自治体提供の「ファミリーサポート」は、子育て世代や高齢者の困りごとに対して、送迎・家事代行といったサービスを受けることが可能です。地域密着かつリーズナブルな利用料金で依頼できるのが、ファミリーサポートの魅力となっています。
また、民間のシッターサービスを利用する方法もあります。プロの送迎シッターにお願いする安心感を得たい人におすすめの選択肢です。
費用や頻度、どこまでの送迎が可能かなどの情報は、住んでいる自治体やシッター事業会社に問い合わせて、自分たちの条件にマッチする送迎サポートサービスを検討しましょう。
送迎不要の習い事を検討する
どうしても送迎が難しい場合は、送迎不要の習い事を検討するのも1つの方法です。
例えば、英会話レッスンやプログラミング教室の中には、オンラインでできる習い事もあります。子供が自宅にいながら受講できるため、共働きの家庭や下の子の育児で大変な家庭など、送迎の難しい場合にメリットの大きい選択肢です。
また、バスでの送迎サービス付きの習い事もあります。スイミングスクールや英語学童、体操教室などに多く、習い事の選択肢は狭まるものの送迎の有無で習い事を選ぶのもよいでしょう。
送迎が不要な点を一番に考えると、選べる習い事が限られてくるため、子供のやりたいことと合致しているかを念頭に置いて検討するのが大切です。
ウィズダムアカデミーでは、お迎えお送り付き添いサービスやオンライン教室といったサービスを利用できる「ウィズダムアフタースクール」を提供しています。送迎と子供の習い事を両立したい方は、ぜひウィズダムアフタースクールをご利用ください。
まとめ
保護者が抱える子供の習い事の悩みとしては、「送迎」に関することが最も多いといわれています。習い事が終わるまで待機時間がある点や、待機中に何もできない点などにストレスを感じる保護者は少なくありません。こうした送迎に関する悩みを抱える保護者は、実に6割以上にのぼります。
「子供の習い事の送迎はいつまでするべきか」という点については、家庭によって考え方が異なります。一般的には、小学校低学年まで・小学校高学年~中学校まで・高校卒業まで送迎するケースが多いです。
送迎の負担を軽減したい場合や仕事の都合で送迎が難しい場合は、両親やママ友に代理をお願いしたり、送迎サービスを利用したりして対応するとよいでしょう。