幼児期の習い事はいつから始める?メリットや人気の習い事を紹介
小さな子どもを持つ方の中には、幼児期から何か習い事をさせたいと考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、幼少期の習い事はメリットがある反面、注意しなければならない点もあります。また、習い事を始めるタイミングも気になるところです。
当記事では、子どもに習い事をさせる場合、いつから始めるのが良いのかという点や、幼児期から習い事を始めるメリット・注意点を解説します。人気の高い幼児期向け習い事も紹介するため、何を習わせるか迷っている保護者様はぜひ参考にしてください。
1.幼児の習い事はいつ頃始めるケースが多い?
幼児の習い事は、一般的に3〜4歳頃から始める家庭が多い傾向にあります。3〜4歳は、子どもが幼稚園や保育園に入園する、母子分離の時期です。周囲と言葉でコミュニケーションを取れるようになり、親と離れて過ごせる時間も増えるため、この時期に習い事を検討する家庭が多いと考えられます。
ただし、家庭によって習い事を始めるタイミングにはバラつきがあります。0歳から、ベビーリトミックや幼児教室などの習い事を始める家庭も少なくありません。0〜2歳頃の習い事は、親子で一緒に参加するケースが一般的です。
小学校入学前になると、習い事をしている家庭は半数以上にのぼります。主な習い事は水泳や英語・英会話教室、体操教室、音楽教室などです。近年では、就学前に学習塾や通信教育を始める家庭も増えています。
2.幼児期から習い事を始めるメリット
子どもが習い事を始める時期は、小学生からでもいいと思っている家庭も多いかもしれません。しかし、早期から習い事をスタートさせることには、さまざまなメリットがあります。ここでは、幼児期から習い事を始める3つのメリットを解説します。
2-1.心身の成長に良い刺激を与える
幼児期は、外部からさまざまな刺激を吸収し、脳や運動機能が発達していく時期です。この時期に習い事を始めれば、子どもの心身の成長に良い刺激を与えられます。幼稚園や保育園、家庭で経験できることは限られており、幼児期の習い事は子どもの学びの場拡大につながるでしょう。
また、習い事では高いレベルの技術指導を受けられるため、吸収力の高い幼児期に習い事を始めれば子どもの才能を十分に伸ばせます。
習い事の種類によっては、運動機能や脳の発達はもちろん、感性や表現力、創造性、社会性などを磨くことも可能です。子どもの年齢や発達段階に合わせた習い事を選べば、子どもの視野や将来の可能性が大きく広がります。
2-2.成功体験・目標達成によって自信が身に付く
習い事では、新しい経験を通して「できること」が増えていきます。はじめは上手にできなくても、継続的な練習を通じて、目標に到達し大きな達成感を得られるでしょう。この成功体験は、子どもにとって「やればできる」という自信につながります。
習い事によって自信がつくと、新しいことに対して前向きに取り組めるようになります。学ぶ楽しさを知っているため、学習のモチベーションも続きやすいでしょう。また、自信がある子どもは、他の友達とのかかわりでも積極的に行動できると言われています。
習い事によって得意なことができると、自信をさらに高める機会も増えます。水泳の選手やピアノの伴奏者に選ばれるなど、就学後に子どもが活躍できる場面も増える可能性が高まるでしょう。
2-3.一生モノのスキルを習得できる
幼児期から習い事を始めると、一生モノのスキルを習得できます。スポーツや音楽など、特定の分野でプロとして活躍している方は、幼少期からその分野の習い事を始めていたケースが多いです。特に、音を聞き取る脳の発達は3〜5歳頃、語学に関しては8〜10歳頃が著しいとされているため、その分野の才能を伸ばしたいなら、幼児期から習わせると効果的でしょう。
また、習い事では、分野を問わず必要なスキルも身に付きます。例えば、創造力や思考力、忍耐力などです。サッカースクールといったチームで行う習い事では、協調性も身に付くでしょう。習い事をしていた子どもは、そうでない子どもに比べ、将来の学歴や収入が高くなる傾向があるとも言われています。
3.幼児期から習い事をさせる際の注意点
幼児期から習い事をさせる際は、普段から子どもの様子を観察した上で、その子の興味関心や性格に合った活動を見つけることが大切です。あまり好きでない内容の習い事を無理やり始めても、結局すぐに子どもが「辞めたい」と言い出し、長続きしないでしょう。
習い事によって成功体験が増えることは、子どもにとって大きなメリットです。しかし、習い事が合わず、その分野に苦手意識を持ってしまうと、自信をつけるどころか逆効果になる可能性もあります。習い事選びでは、親の意向だけで決めないよう注意が必要です。
また、子どもにとっては、友達との遊びや家でゆっくり過ごす時間も大切です。複数の習い事を考えている場合は、子どもの心身に負担のない範囲で始めましょう。
4.幼児期から始めるのに人気の高い習い事は?
幼児期から始められる習い事には、学習系や運動系、音楽系、芸術系など多くの種類があるため、何を選べばよいか分からない方も多いかもしれません。学研教育総合研究所によれば、幼児向けの習い事として特に人気が高いのは、水泳教室・英語教室・体操教室です。
ここからは、上記で挙げた人気の習い事の特徴やメリットを解説します。
4-1.水泳教室・スイミングスクール
水泳教室・スイミングスクールは、幼児期の習い事として最も人気です。水泳は、全身を使った有酸素運動であるため、子どもの基礎体力向上に役立ちます。習い事を通して、病気にかかりにくい丈夫な子に育ってほしい方には、水泳がぴったりです。
また、全身の筋肉をまんべんなく鍛えられるのも、水泳のメリットです。水泳は水中で行うスポーツのため、関節や骨に過度な負担もかかりません。水泳教室に通うことは、脳の発達や集中力の向上にも良い影響があると言われています。
幼児期から遊び感覚で水泳を始めると、子どもの水に対する抵抗感や苦手意識が少なくなります。水泳を習っていれば、小学校で水泳の授業が始まった際も、自信を持って取り組めるでしょう。
4-2.英語・英会話教室
英語・英会話教室は、水泳に次いで人気の習い事です。幼児期から英語・英会話教室に通い始めると、英語の発音を聞き取る耳(英語耳)を鍛えられるメリットがあります。早期に始めれば、英語に苦手意識を持つことなく、日本語と同じ自然な感覚で学べるでしょう。
また、近年では将来子どもがグローバルに活躍できるよう、幼児期からの英語教育に熱心な家庭も増えました。英語は小学校から必修科目になるため、苦手意識をなくしたい思いから、予習を兼ねて英語教室に通わせるケースも多くあります。英語教室では、語学力だけでなく、学習姿勢などの習得も可能です。
さらに、英語・英会話教室では、英語を通して多様な文化や考え方を学べるため、子どもの視野や好奇心を広げることにもつながります。
4-3.体操教室
体操教室も、幼児期に定番人気の習い事です。体操教室では、さまざまな全身運動を通して体幹を鍛え、基礎体力や柔軟性の向上が期待できます。幼児期は運動神経が著しく発達する時期であるため、体操教室に通わせることで子どもの運動能力を高められるでしょう。
体操教室は、マット運動や鉄棒、跳び箱、トランポリンなど、さまざまな種目があるのが特徴です。これらの運動が苦手な子どもは、体操教室に通うことで苦手克服が期待できるでしょう。できない種目に挑戦し、成功体験を積み重ねれば自信も身に付きます。
また、体操教室の多くは、集団でレッスンを行います。幼稚園や保育園以外の友達とかかわりができ、協調性やコミュニケーション能力を育めることも、体操教室のメリットです。
まとめ
幼児期から始めるのに人気の習い事としては、水泳教室・スイミングスクールや英語・英会話教室、体操教室などが挙げられます。成長・発達が著しい幼児期に習い事を始めることで、運動神経向上や語学力・絶対音感の習得など多様なメリットが期待できるでしょう。
ただし、幼児期から習い事を始めるのには、メリットがある一方で注意しなければならないポイントもあります。親の考えや気持ちを子どもに押し付けるのではなく、子どもの興味関心や性格を大切にした上で習い事を検討しましょう。