小学生は何時に寝るべき?寝る時間が遅い理由から想定される影響まで

小学生は何時に寝るべき?寝る時間が遅い理由から想定される影響まで

睡眠は、小学生の成長において重要な要素です。睡眠不足が長い間続くと、日常生活に悪影響を及ぼすリスクもあります。とはいえ、小学生を育てている保護者にとっては、子どもを何時に寝かせたらいいのか分からない人もいるのではないでしょうか。

当記事では、小学生が寝るべき時間や睡眠不足によるリスクに加えて、睡眠時間を確保するために親ができることを解説します。小学生の睡眠時間について気になっている、小学生の子どもを健やかに成長させたいと考えている保護者は、ぜひ当記事を参考にしてください。

 

1.小学生は何時に寝るべき?

小学生が寝るべき時間についてはさまざまなデータがあるため、「この時間に寝るべき」という結論を出すことはできません。なお、内閣府が公表している「平成27年版子ども・若者白書(全体版)」によると、一般的には22時ごろに寝る小学生が多くを占めています。

出典:内閣府「平成27年版子ども・若者白書(全体版)」

しかし、各家庭の生活スタイルによって就寝時間は異なる傾向があります。たとえば、夜に習い事をしている子どもとそうでない子どもでは、就寝時間も異なるでしょう。

 

1-1.小学生の理想的な睡眠時間

小学生の理想的な睡眠時間は、10〜11時間です。10〜11時間の確保が難しい場合、最低でも8時間の睡眠を取ることが推奨されます。小学生は6時半ごろに起きる子どもが多く、起床時間を考慮すると19時半〜20時半に眠りにつくことで、10〜11時間の睡眠が確保できます。

なお、小学生全員が必ず同程度の睡眠時間を確保しなければならないわけではありません。高学年になるにつれて習い事や宿題、中学受験に向けた学習塾での勉強など取り組むことが増えるため、毎日早寝することは難しいでしょう。

必要な睡眠時間は子どもによっても個人差があります。「我が子はどのくらい寝たら次の日を元気に過ごせるのか」をしっかりと観察し、子どもに合った睡眠時間を知ることが大切です。

 

2.小学生の寝る時間が遅くなっている理由

厚生労働省が発表した資料によると、コロナウイルスの影響によって、子どもたちの就寝時間・起床時間に変化があったと感じる保護者が一定数存在します。およそ5割の保護者は、子どもの睡眠時間が「少しずれた」と回答しました。

出典:厚生労働省「子どもの就寝・起床時間の変化(保護者回答)」

また、ニフティ株式会社が行ったアンケートによると、現代では小学生の寝る時間が遅くなっていることが分かります。夜11時ごろ・夜12時ごろに就寝する子どもの割合は合計すると32%になり、3人に1人の子どもは夜10時以降も起床している計算です。

出典:ニフティ株式会社「小中学生の半数以上が「睡眠不足」、寝るのが遅くなる要因1位は「勉強」。「キッズ@nifty」にて「夜寝る時間と睡眠」についての調査を実施」

小学生の寝る時間が遅くなる原因には、保護者・子どもの両方の事情が関係しています。ここでは、それぞれの事情について解説します。

 

2-1.親の帰宅が遅くなるため

親の帰宅時間の遅さが、子どもの寝る時間に影響を及ぼすケースがあります。共働き家庭の場合、学童に子どもを預ける機会もあるでしょう。学童に通っている子どもは、親が仕事を終えた後に帰ることになるため、家に着く時間が遅くなります。遅い時間に帰宅し、その後に食事や入浴、明日の準備などをすることになり、就寝時間は他の子どもと比べて遅い時間になることが多くなります。

 

2-2.スマホを使用する子どもが増えているため

文部科学省が公表したデータによると、スマホを夜に使用する子どもほど就寝時刻が遅くなっていることが分かります。

出典:文部科学省「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査の結果(概要)」

目覚まし時計代わりに使用するなどの目的で、スマホを寝床まで持っていく子どもは少なくありません。スマホが枕元にあると、「つい横になりながらスマホで動画やゲームを楽しんでしまい、気付いたら数時間経っていた」というケースもあります。こういったケースの場合、ベッドに入る時間そのものは早くても、眠りにつくまでには長い時間がかかります。

 

3.小学生の寝る時間が遅いことで考えられる影響とは?

小学生は寝る時間が遅くなると、さまざまな影響が出ると考えられています。想定される影響の代表例は以下の3つです。

・自分のことを好きだと感じにくくなる

寝る時間が遅い子どもは、「自分のことを好きだ」と感じる気持ちが低下します。文部科学省のデータによると、「自分のことが好きだ」という質問に対し、おおむね就寝時刻が早い子どもほど「そう思う」と答える割合が高くなっています。自己肯定感を高める意味でも、就寝時間の遅さは子どもに悪影響を及ぼすと言えるでしょう。

出典:文部科学省「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査の結果(概要)」

・イライラしやすくなる

睡眠時間を十分に確保できなければ、子どもはイライラしやすくなります。寝不足によって交感神経が優位になり、攻撃性を高めるアドレナリンなどのホルモンが分泌されるためです。文部科学省のデータでは、就寝時間が遅いほど「なんでもないのにイライラする」という項目に「よくある」「ときどきある」と回答した子どもの割合が高くなっています。

出典:文部科学省「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査の結果(概要)」

・成長ホルモンが出にくくなる

十分な睡眠時間を取らなければ、成長ホルモンが出にくくなると言われています。成長ホルモンとは、寝ている間に分泌されるホルモンの一種です。成長ホルモンが不足すると身長が伸びにくくなるなど、子どもの成長において悪影響が生じることが考えられます。

 

4.小学生の睡眠時間を確保するために親ができる4つのこと

子どもがスムーズに眠れる環境を整えるためには、親子での対話が欠かせません。「今日は学校でどのようなことがあったのか」「悩みはないか」など、1日の終わりには子どもとの会話を毎日行うことが理想です。

子どもが悩みごとや不安を抱えている場合、悩みや不安が原因で熟睡できない可能性もあります。子どもとの対話を行い、安心して眠れる状態に移行させましょう。

小学生の睡眠時間を確保するために親ができることは、他にも4つあります。ここでは、できることの詳細を解説します。

 

4-1.就寝1~2時間前はスマホを触らせない

就寝の1〜2時間前には、子どもにスマホを触らせないようにしましょう。スマホが発するブルーライトは自律神経の乱れを招く場合があり、睡眠の質が悪化する原因となります。

また、スマホは一度触ると長時間触ることが多いアイテムです。寝る前にスマホを触ること自体が、夜更かしの原因になる可能性もあるでしょう。「夜○時以降はスマホを使わない」と家庭内でルールを決め、寝る前のスマホ使用をやめるように促すことがポイントです。

 

4-2.早く起きる習慣を作らせる

早起きの習慣を子どもに作らせれば、寝る時間を早めることができます。起床時刻を早めに設定しておくと、子どもは必然的に早く寝る必要があります。また、早く起きることで夜に眠くなりやすいため、自然と子どもが早寝をするようになるでしょう。

早寝早起きの習慣づけは、取り組み始めた最初がもっとも大変です。続けることで生活リズムが整い、子どもは苦労しなくても自然と早く起きられるようになるため、最初の1週間だけでも早起きを継続させることがコツです。

 

4-3.就寝時の儀式を決める

儀式とは、「寝る前にこういう行動をしたら寝よう」というルールを指します。よくある例としては、「本を読む」「オルゴールで音楽を流す」などです。就寝時の儀式を決めて毎日行うことで、儀式を終えた後、子どもは自然に眠りやすくなるでしょう。

また、子どもが寝るときはテレビを消すなど、寝る環境を整えてあげることも重要です。子どもが十分な睡眠時間を確保するためには、保護者の協力も欠かせません。

 

4-4.昼寝をさせない

子どもに長時間昼寝をさせると夜に眠気が来なくなり、夜更かしの原因になります。昼間元気に活動していれば、基本的に夜はスムーズに眠りにつくことが可能です。

勉強で脳をたくさん使ったり、身体を動かして走り回ったりなど、活動的に過ごしてもらうことを意識しましょう。休日の昼寝を防ぎたい場合は、子どもに習い事をさせるといったことも効果的です。

 

まとめ

小学生の子どもが取るべき理想の睡眠時間は、10〜11時間です。睡眠時間が短くなると、子どもの成長にさまざまな影響をもたらします。就寝前にはスマホを触らせない、就寝時の儀式を用意するなど、子どもが睡眠時間を確保できるように取り組みましょう。

平日に子どもの睡眠時間を確保するためには、休日に習い事を受けさせることも効果的です。習い事を受けさせたい場合は、ウィズダムアカデミーをご検討ください。ウィズダムアカデミーは、子どもの成長につながる質の高い習い事をたくさんご用意しています。