【保護者向け】子どもの自尊心と自己肯定感を高める方法とは?

【保護者向け】子どもの自尊心と自己肯定感を高める方法とは?

子どもが自分に自信を持ち、物事に対して前向きな気持ちで取り組むようになる上で、「自尊心」や「自己肯定感」を持つことは重要です。自尊心や自己肯定感は未就学~小学校低学年における育て方が関係するため、子どもが人生を前向きに歩めるよう、保護者は教育のポイントを把握しておきましょう。

当記事では、子どもの自尊心と自己肯定感が低い原因や特徴に加えて、高め方を4つ紹介します。子どもの自尊心・自己肯定感を少しでも高めたいと考えている保護者は、ぜひ当記事を参考にしてください。

 

1.自尊心と自己肯定感とは?それぞれの言葉の違い

自尊心と自己肯定感は似た言葉であり、両者を同じ意味として考える人も珍しくありません。

自尊心は心理学の分野でよく使われる言葉で、自身の能力や他者による評価など何らかの根拠をもとに、自分に対して抱くポジティブな感情です。一方、自己肯定感は言葉の意味通りに解釈すると「自分を肯定すること」であり、自分の存在価値をポジティブに受け取る感情としては、ほぼ同じ意味を持ちます。

しかし、自己肯定感はあくまで自己評価により生まれる感情で、他者の評価だけをもとに生まれることはありません。また、自己肯定感は自尊心と比べて、根拠のない自信を持っている状態もあります。

 

1-1.日本の子どもは自己肯定感が低い?

諸外国と比べて、日本の子どもは自己肯定感が低い傾向にあります。

内閣府が公表した「平成26年版 子ども・若者白書(全体版)」によると、自分に満足している日本人の若者は45.8%です。同調査でほかに対象となっている諸外国(韓国・アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・スウェーデン)の中では、韓国の71.5%が最低値であり、日本の低さが突出しています。

年齢別に見ると、16~19歳では44.3%、20~24歳では37.4%と特に数値が低い結果であり、諸外国との差も大きい状態です。

出典:内閣府「平成26年版 子ども・若者白書(全体版)」

 

2.子どもの自尊心・自己肯定感が低い原因

子どもの自尊心・自己肯定感が低くなる背景には、いくつかの原因があります。代表的な原因として挙げられるのは以下の3つです。

  • 過度に厳しくしつける
    過度にしつけようとすると、子どもが頑張る理由が「怒られないこと」「親にほめられること」になります。このような状態では努力の基準が親になってしまうため、自尊心・自己肯定感が高まりません。適度に叱ることは教育において大事な場合もありますが、必要以上のしつけにならないよう配慮しましょう。
  • 子どもの話を聞かない・聞いても反応しない
    子どもは親の反応に敏感であるため、親が子どもの話を聞かないと「自分に興味がない」という感情が生まれ、自尊心・自己肯定感が下がりやすくなります。夕飯の支度中など反応が難しい場面もありますが、子どもの話にはできるだけ丁寧な態度で耳を傾けてあげましょう。
  • 子どもの行動を親が決める
    子どもの行動を親が決めると、挑戦する意思が抑え込まれることにつながり、自尊心・自己肯定感が下がります。子どもは新しい経験を積み重ねる中で、自尊心・自己肯定感を養います。子どもの決定を尊重し、親はサポート役になることが大切です。

 

2-1.自尊心・自己肯定感が低い子どもの特徴

自尊心・自己肯定感がすでに低い傾向になっている子どもは、以下のような特徴を持っています。

  • 新しいことに挑戦しない
    自尊心・自己肯定感が低い状態では、好奇心や喜び以上に「失敗したらどうしよう」というマイナス思考が上回ります。そのため、自分の行動に対して自信を持てず、不安が先に出て新しいことに挑戦できなくなる点が特徴です。
  • 自分の意見を言わない
    「自分の考えは間違っている」「批判されたら嫌だ」という自信のなさから、自分の意見を言わないことも特徴です。その場を穏便に乗り過ごすことを優先し、自己主張せず周りの意見に合わせる傾向が見られます。
  • ほめても受け入れようとしない
    自尊心・自己肯定感が低い子どもは、ほめられても「自分は大した人間ではない」という感情が優先されるため、喜ぶ仕草をあまり見せません。一方で自尊心・自己肯定感が高いと、相手のほめ言葉をポジティブに受け入れる傾向があります。

 

3.子どもの自尊心・自己肯定感を高める方法4つ

子どもの自尊心・自己肯定感を高めたい場合、親の関わり方や対応が重要です。親の言動によって、無意識のうちに子どもの自尊心・自己肯定感を下げている場合があるため、ポイントを押さえた上で子どもと接しましょう。

ここでは、子どもの自尊心・自己肯定感を高める4つの方法を紹介します。

 

3-1.子どものすべてを受け入れる

大前提として、子どものすべてを日頃から受け入れることで、子どもの自尊心・自己肯定感が高まりやすくなります。全面的に受け入れると、子どもの中で「自分は親にとって大切な存在」という感情が大きくなるためです。

たとえば、何かに失敗して泣いていたら、「何をしているんだ」「落ち込むんじゃない」と叱るのではなく、子どもの悲しい気持ちや悔しい気持ちを受け止めましょう。失敗しても受け止めてくれる人がいれば、子どもはポジティブな気持ちで次の挑戦に臨めるようになります。

 

3-2.子どもに期待しすぎない

親が期待をこめすぎると、子どもは「期待に応えなくてはならない」というプレッシャーを感じます。子どもの教育に力を入れている親ほど、子どもに求めるものが増える場合もありますが、必要以上に期待を押し付けないことが重要です。

たとえば、学校の徒競走で子どもが2位だったときに、さらに上を望んで「次は1位を目指そうね」と声をかけるケースがあるでしょう。このような場合でも、まずは2位になった頑張りや2位に至るまでの過程、挑戦する姿勢をほめてあげることが大切です。

期待する行為自体は悪くありませんが、過度な期待にならないよう距離感を持って接することが、自尊心・自己肯定感の高まりにつながります。

 

3-3.ささいなことでも感謝の言葉をかける

日常生活の中で起きるささいなことでも、親が感謝の言葉をかけると、自尊心・自己肯定感が高まります。自分の言動により相手が喜んでくれると、子どもの中に「またやろう」という前向きな気持ちが芽生えやすくなります。反対に親から感謝の言葉がなければ、子どもは「自分の行為は意味がなかった」とネガティブに捉える可能性があるでしょう。

感謝の言葉と同様に、ほめることも子どもの自尊心・自己肯定感を高める上で大切な行為です。ほめる際は「何がよかったのか」を具体的に伝えると、ほめてもらった内容を次の目標に向かって生かせるようになります。

 

3-4.何があってもほかの子どもと比較しない

子どもの自尊心・自己肯定感を高める上で絶対にやってはいけないことが、ほかの子どもとの比較です。自尊心・自己肯定感を高める上では、子ども自身ができるようになったことに注目するべきであり、他人と比較する必要はありません。

周囲と比べられると、「周囲よりも勝ること」が子どもの中で大切になり、足りないと感じた部分に劣等感を抱きます。また、常に周囲と比べられる環境では、自分と人を比べる習慣が子どもに身につき、結果的に自尊心・自己肯定感を低くする要因となります。

子どもはそれぞれに個性やよさがあるため、自分の子どもがどれだけ頑張っているか、どれだけ成長しているかに注目することを心がけましょう。

 

まとめ

現在、日本の若者は自尊心・自己肯定感が低い傾向にあります。子どもの自尊心・自己肯定感を高める方法は、親の意識次第ですぐに実践できるため、当記事の内容を参考に取り組んでみましょう。

なお、子どもの自尊心・自己肯定感を高めるために習い事を受けさせたい場合は、ウィズダムアカデミーをご検討ください。自分の好きなことに熱中して成功体験を重ねれば、自尊心・自己肯定感の向上につながります。オンラインで習い事を受けることもできるため、気になる習い事があればご相談ください。